こんどは対馬に行こうかな、と思って、予定を考えていた。2020年9月現在、対馬行っ得!クーポンというのがあって、かなりの額が配られている。ちょっとおまけとかでなく、旅行するかどうかを左右するほどの額。しかし、配布ルートや要件が曖昧で、自分の調べた範囲だと、航空便をつかう場合には旅行会社を通して宿泊施設まで込みのプランを申し込まないとクーポンが使えない、したがって宿泊代金にはクーポンが使えない。クーポンの用途は、その場で消えるもの、すなわち交通手段と宿泊代金と飲食代とアクティビティに限定されている。それでこの金額を使い切るにはどうすればいいのだろう。
いま国内の観光は、コロナ時期に限らず以前から、この手の公的クーポンがいろんな形で入っていて、市場が歪められている。消費者側としては、どうすれば最善なのか、ただでさえ難しい旅行のプランニングが、ますます難しくなっている。要件が不安定なクーポンをうまく使うには、安定したルートに乗るしかない。結果として、この手のクーポンは、いかにも観光という観光、お膳立てされた路線に乗るだけの観光を助長することになる。地元の人としては、地元をむやみに踏み荒らされるよりも、自分の行かない観光専門の場所でお金を落としていってくれるだけのほうがいいから、むしろそれがいいのかもしれない。でも観光客側はすぐに飽きて、長期的には、国内旅行の魅力が損なわれる。
クーポン的なものは、いつも目先のことしか考えていなくて、長期的には意味がなくて、体力を消耗する。それをずっとやっている。一般に、クーポン的なものがとても嫌い。でも個人と社会は別であって、個人としてはクーポンのおトクは追求するのが道理。なので、まあ、しかたない。
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